● コロニーヘーブと真鶴

年末恒例になっている友人らとの忘年温泉旅行で、真鶴に行ってきました。
真鶴半島は、樹齢300年を超える原生林が残っている希少なパワーチャージスポット。
漁業が盛んなこの地域では、
古来から漁場を豊かにしてくれるのは樹木であり森なのだということを知っていて
半島に突き出たようにある森を“山の神”として崇めてきたそうです。
300年を超える松やクスの木の間の遊歩道を歩き、
海岸線に出て相模湾を望み、ご来光で有名な三ツ石を眺めながら
自然豊かな真鶴半島を堪能しました。
300年を超える広葉樹をこんなに東京の近くで見られるなんて感激です。
地元の人はこの森をお林(おはやし)と読んで魚付き保安林として大切に守っています。
そのおかげか、本当にこの地域のお魚は豊富でおいしい!
私も地魚のお寿司やあわびを堪能しました。
海も森もつながっているのですね。

もうひとつ楽しみにしていたのが、「コロニーヘーブ」。
日本語で言うと、作業小屋付き菜園といったものなのですが、
一緒に行った友人の友人でもあるデンマーク人のイエンスさんが
作った小田原の「コロニーヘーブ」にも立ち寄りました。
イエンスさんは建築から料理まで才能豊かな方で、このコロニーヘーブを
テーマにした本も何冊か出しています。
 (Click!) 
小さな小屋ももちろん、手作りで内装はみかん箱のリサイクル木材。
屋根も緑化してあり、小さいながら、ロフトに寝室も兼ね備えています。
手前にはピザ窯もあり、おいしいピザやパンも焼けるそう。
海を眺めながらの菜園づくり、それは土地を整地することから始まって
簡単なことではなかったと思いますが、友人らと一緒に何かを作って
自然の中で過ごせる場所をもてるのは贅沢ですね。
デンマークでは6万件のコロニーヘーブがあるそうです。
ドイツでは「クラインガルデン」という名前で宿泊付き菜園が昔からあるし
日本でも各地にできはじめています。
都市には便利な集合住宅で過ごし、週末はコロニーヘーブで
菜園をしながら自然を楽しむ、そんな多様なライフスタイルは
これから注目されそうです。

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