● 80年代の面影はどこへ。

週末、テニス合宿という名目で新潟県の苗場に行ってきました。
まあ、合宿というほどの大げさものでもなく、大学時代の友人とここ何年か
健康維持のためやっているテニスを、たまにはどこか泊まりでやろうというもの。
お天気もまあまあで、山はまだ新緑が残っていて、フィトンチッドいっぱいの
ありがたい季節。
水芭蕉の群生地(写真)は、花はほぼ終わってしまっていたけれど
わさわさとした大きな葉が見事に開いて、緑に囲まれているようでした。
山は気持ちよかったのですが、苗場のあまりの変わりようにびっくり。
苗場のプリンスホテルは冬しか営業しなくなり、周辺のスキー宿やホテルも
軒並み売り物件だらけで人影もまばら。
苗場のプリンスといえば、ユーミンのコンサートがあったり、80年代は
「苗プリ」の名でおしゃれなリゾートホテルの代名詞のようだったはず。
それが、まるでゴーストタウンのようなのですよ、ほんとに。
まあ、最近レジャー施設というのにあまり興味がなくなった私には
別に困ることもなく、却って静かに自然と温泉を満喫できたのだけれど
やっぱり活気がないのはちょっと寂しい。
帰りに寄った苗場近くの1件宿「貝掛温泉」の女将は、地域経済、雇用問題まで
プリンス閉鎖の影響ははかりしれないと嘆いていました。
(貝掛温泉 (Click!) は秘湯にもかかわらず
大賑わいだったという皮肉な一面も)
前回来たのは、フジロックの取材の時だったからたしか3年前くらい。
今年フジロックに来る大物ミュージシャンたちはいったいどこに泊まるのだろう、と
余計な心配をしてしまうのでした。

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