● 玉川上水と道路

我が家の前から玉川上水をてくてく歩くと井の頭公園に着きます。

なんだかんだと慌ただしい毎日で、すっかり更新も怠ってしまった。
今月はじめは、カナダから急遽友人が来日して我が家に泊まったり、プレや会議が
続いたり、文庫の校了があったりと、めまぐるしい毎日。
サンフランシスコでお世話になったyokoさんも帰国して、今一緒にとりかかっている
エコプロダクツのプロジェクトの提案をクライアントにしたりもした。
と、その中の1日、TBSの「噂の東京マガジン」の取材があり、私も少しだけ
出演。我が家の目の前にできるという道路計画の取材だ。
http://www.tbs.co.jp/uwasa/genba/
番組は8日に放送。この道路問題、歴史もあり複雑な問題なのだが
しっかり深掘りしてくれて、地図なども見せながらわかりやすく解説してくれた。
最初の導入が、玉川上水は太宰治が入水自殺した場所ということで
「ヴィヨンの妻」から始まるところは、ご愛敬。

去年の秋の玉川上水 紅葉も見事です

この放射5号線という幅60mもの幹線道路、もともとは違うルートに
40年以上前に計画されていた。http://www.aoba.sakura.ne.jp/~josui/
それが、なぜか玉川上水をはさむ形でルート変更。
国の史跡にも、歴史環境保全地域にも指定されおり、歴史的にも
文化的にも、そして武蔵野の面影を残す豊かな自然が残されている場所に
わざわざ幹線道路を通そうというもの。
今は7割が用地買収され、我が家の回りも無残に取り壊された家々の後に
ビニールシートが舞っている。
このあたり、350年前に江戸に水を供給するために手堀で掘った玉川上水
の自然がそのまま残り、生態系としてもすばらしく
工事が始まるまではたぬきの親子が生息し、春になればうぐいすが鳴いていた。
こんな貴重な水と緑の回廊と生態系は一度壊したらもう戻らないだろうなあ。
私が環境のことをライフワークにしようと思った理由のひとつがこの問題だった。
番組では、まだ遅くない、是非都議会でもう一度審議をとまで言ってくれた。
世の中の動きと逆行しているこの計画のことを、もっとたくさんの人に知って
もらいたいと思う。

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