● 国立科学博物館は面白い!

上野の国立科学博物館でやっている「大哺乳類展」に行ってきた。
今年は「国際生物多様性年」ということもあり、気合いの入った特別展。
私のお目当ては星野道夫さんの展示だったのだけれど、それはほ~んの少しの
展示。まずは動物たちのはく製に圧倒される。
角のある哺乳類はみんな草食動物なんだとか。
なるほど、角を武器に身を守るわけだ。
この角もねじれていたり、ぐるぐる巻いていたり、造形的にも
大層美しい。
日本の草食系男子も角でもはやせばいいのに(笑)

はく製ではなく、骨だけの展示も大迫力。
これは多摩動物園で飼育されていたアフリカゾウの「タマオ」くん。
国内でも最大級の大きさだったゾウ。
すでに絶滅してしまった動物たちのはく製も飾られ
胸が痛む。もう二度と生きている姿は見られないのだ。
今は地球でおきている6度目の大絶滅期だという。
今までと異なり、その原因は、人間の暮らしにある。

「カクトリヌス」の化石

「三葉虫」の化石

国立科学博物館は、常設展も素晴らしい。
たぶん、全部丁寧に見て回ったら1日では見られないほどの濃い展示。
今回は地球館の一部だけを見たが、それでも圧倒される情報量。
恐竜から宇宙の謎から生物の進化まで、自分の悩みなどが
いかに小さなものかを思い知らされるスケール感だ。
特によかったのは、地下2F [地球環境の変動と生物の進化 -誕生と絶滅の不思議-]http://shinkan.kahaku.go.jp/floor/b2f_jp.jsp
カンブリア紀の生物はどれも面白い。
「カクトリヌス」という水中植物の化石はまるで上質のエンボス加工の
テキスタイルのよう。

地下1F [地球環境の変動と生物の進化 -恐竜の謎を探る-] http://shinkan.kahaku.go.jp/floor/b1f_jp.jsp
は恐竜フリークだったら、1回は行くべきでしょう。
ティラノザウルスからステゴサウルス、トリケラトプスまで、
さまざまな趣向をこらしながら展示されている。
楽しかったのは日本館の地下にある「シアター36○」。http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/theater360/index.html
3Dよりすごい360度の映像で迫ってくる。
ちょうど放映中の「恐竜の世界–化石から読み解く」では、トリケラトプスに
踏みつぶされそうになったし、「海の食物連鎖」ではクロマグロのむれに
巻き込まれそうになった(と思えるほどの迫力映像)
いやいやほんとに国立科学博物館はあなどれない。
生物多様性を勉強しようと思ったら日本で一番ふさわしい場所かもしれない。
話題の民主党の仕分け対象になっているけれど
こういうものは税金投入しても維持してほしいなあ。

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