錦秋の奈良へ

先日、2日間だけでしたが、奈良へ行ってきた。
紅葉も最後の色づきを見せてくれ、まさに錦秋の奈良といったところ。
奈良公園は鹿さんがたくさんいて、ほんとに癒される。
そして、東大寺に興福寺、二月堂、三月堂、四月堂と、公園が一体化していて
なんとも贅沢な場所。
電動付き自転車で、奈良のまちを走っていて、ローマで自転車を
借りて走り回っていたことを思い出した。
どちらも、まちのあらゆるところに数千年前の人類の文化と営みが
見られるのだ。

東大寺の二月堂は、大仏殿の裏の北側の山の中腹くらいにある。
3月にあるお水取りで有名。
舞台と呼ばれる境内に登ると、東大寺大仏殿の屋根がみえ、生駒山が見渡せる。
舞台手前にある手水屋の大きな白いぼんぼり?がなんともいい。
帰りは登廊を下る。二月堂の魅力はこの傾斜を利用した変化のある
ランドスケープのように思った。何度振り返ってみても美しい建物。
三月堂は1200年前に建てられた奈良最古の建物だそうだ。すごい!
本当は16体の仏像の宝庫なのだが、今は修理中のため
本尊の不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)は、建物の修理のため
外出中で見られず。残念。
意外によかったのが四月堂。
千手観音菩薩が、慈悲深いお顔でした。
すぐ目の前で拝観できるのもうれしい。

大仏殿は、太っ腹で中でも写真が撮れる。
だからというわけではないが、やはり盧舎那仏(大仏)にお会いして
興奮してしまう。
脇役も名わき役揃い。
今回は、この「広目天」さまにひとめぼれであった。
武器は持たず、右手に筆、左手に巻物を持つ。
眼光鋭く、深く遠くを見つめるその眼がいい。
何かもっといい原稿を書けと言われたような・・・(汗)
広目天は梵語では 「通常ならざる目を持つ者」という意味だそうだが
なるほどと納得。
今回は初日に、興福寺宝仏殿(阿修羅像で有名です)から奈良国立博物館と
名だたる仏像をめぐる旅でもあったのでした。
2日目は西の京で薬師寺と唐招提寺を巡る。
2日間で5か所の世界遺産を見たわけだ。
たくさんの菩薩や如来が頭をめぐる。
まだまだわからないこと、知らないことがいっぱい。
もっと日本を知らなくちゃな。

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