コペンハーゲン3

コペンハーゲン最終日。スウェーデンに移動する前に、
コペンハーゲン中央駅から電車で約10 分の場所に開発中のニュータウン、
ØRESTAD「オレスタッド」を見てきました。
2002 年から20 年かけて行われているこの都市開発は、
注目の建築物が多く建設されています。
なんとなく、日本だとつくばエクスプレスの沿線の柏か流山のニュータウンのような感じ。
周りは風車や牧場も見えて、とてものどか(でも風が強い!)な風景を進んでいきます。

お目当ては「8 House」という8の字型の不思議な集合住宅。
http://www.designboom.com/weblog/cat/9/view/11075/big-architects-8-house-under-construction.html
なんといっても面白いのが、スロープを使って自転車で自分の家の前まで行けること。
でもかなりの健脚じゃないと無理(笑)。
この「8 House」のもうひとつの売りは緑化。
1700平方メートルに及ぶ傾斜した緑化屋根によって、
2010年「北欧緑化屋根アウォード」を受賞しています。

緑化はほとんど苔かセダムのようなもの。
北欧は他でもこのタイプの緑化が多かったです。
たぶん、冬が長くて厳しいから、植物もこういうタイプしか育たないのかもしれない。

風に疲れて、8ハウスのカフェでひと休み。
運河脇にあって、展望もなかなか。
8ハウスは、日照と展望を考慮した段差の作り方とスロープ、大規模な
緑化に惹かれました。
でも若い設計者のためか、子育て世代や若いカップルには
いいかもしれないけれど、ずーと長く住むのはどうかなあと。
張り切ったデザインがどうも目につくというか・・。
年齢って建築デザインにも表れるものなんですね。

帰りのメトロは先頭車両に陣取って、建築見物。
さすがにコペンハーゲン屈指の開発エリアということで
凝った建築物が並びます。
大学やIT企業も誘致され、完成時には、8万人の通勤者、2万人の居住者、
2万人の通学者を想定しているらしい。。
また、水辺の景観ランドスケープも併せて計画され、
いくつかの人工の運河なども作られています。
あと10年くらいして、どう街が成熟していくか楽しみな場所です。

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