岡山バイオマスタウンへ

今年最初の取材は岡山からスタートしました。
岡山の北部、鳥取に近い市に真庭市というところがあります。
岡山は林業が盛んな県でもありますが、真庭は一歩進んだ
林業を行っている所。木材としてだけでなく、バイオマスとしての
利用で1歩先を行っています。
とりあえず、取材まで時間があったので、倉敷の町を少しだけ散策
しました。
朝1番の飛行機だったので、朝羽田をたち、朝10時には倉敷に到着。
結構、早い!
白壁となまこ壁の古い建造物が倉敷川に沿って並び、美しい町です。
町はギャラリーや美術館も多く、時間があったらゆっくりしたい所です。

さて、倉敷を後にして中国自動車道を走ること1時間半。
あっという間に雪国になりました。
長いトンネルを超えるとそこは雪国。
これは上越だけじゃないですね。

バイオマス発電所

ペレット製造機

製造されたペレット燃料

真庭市では市をあげてバイオマスへの取り組みをしています。
いわゆる建築用材として木材を使うだけでなく
用材を作る時に出る端材、おがくず、樹皮なども無駄にすることなく
木材を乾かす時の熱源や市役所や企業の冷暖房として使っています。
注目は、バイオマス発電としても利用しているということ。(写真左)
取材をした銘建工業では2000kwhの発電をしています。
右はペレットと呼ばれる木質系燃料ですが、
これも日本の生産の1/3ほどを真庭市で製造しています。
日本の2/3は山に囲まれ、山には豊富な木質資源があります。
でも悲しいかな、それらを使うことなく、海外から輸入し
山が荒れているのが現状。
山にお金を還元させるためにも、木質素材を真庭市のように無駄なく
エネルギーとしても活用することは、これからの日本のために絶対
必要なのです。
山のあるところにこんなバイオマス発電所ができたら
原発などに依存することなく、エネルギーを自給できます。
年間23兆円も使っている化石燃料の輸入も減らせます。
CO2も減らします。山もきれいになります。

真庭市役所

古い街並み

詳しいことは1月末発行のマイecoでレポートしますので
興味のある方はネットでも見られますので、是非読んでみてください。
とにかく、真庭に行って、日本の林業の未来への道筋が少し見えたように
思ったのです。
真庭市役所もひのきをふんだんに使っていて、
冷暖房ももちろん木質系。
真庭市では一般の方も、バイオマスの取り組みを体験できる
「バイオマスツアー真庭」www.biomass-tour-maniwa.jp/ をやっていますので
参加するのもおすすめです。
そうそう近くに湯原温泉というとてもいい湯質の温泉もあります。
また、勝山という古い街並みが残ったエリアもあり、そのあたりも
バイオマスツアーに組み込むことが可能。
地域が元気だというのはほんとにいいものです。
お会いした市の方は10人を超えましたが、みんないい顔してました。

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