コミュニケーションアート

先日「そらべあ基金」の被災地応援活動の一環のひとつ、アートで
子供たちを元気にしようという活動に参加してきました。
場所は、福島県のいわき市にある久乃浜第一小学校。
もうすぐ卒業を控えた6年生80名ほどが参加してくれました。
午前中は、基金からの環境の話「再生エネルギーって何?」を
聞いてもらい、午後からアートワークに。
写真は私が参加したクラスのみんなの作品。
「心の中の太陽」をテーマにパステルで描きました。

時間はおよそ20分ほど。みんな集中して無駄話も全くなく
心の中にあるものを自由に描きます。
この1年はほんとに大変な1年だったはず。
給食のときに隣になった女の子は
「大変だったけれど、楽しいこともたくさんあったから大丈夫」と。
中畑清さんやサッカー選手、いろんな人が来たのだと言う。
でも、このいわき市は津波の被害にもあっているだけでなく、
避難区域から逃げてきた人もたくさんいる。線量も低くはない。
12歳という多感な時期に、これほどの大事故が起きて
環境も激変してどれだけ大変だったか簡単には想像できない。

絵を描く時間というのはそういう意味では
自分だけに向き合い、心の中にあるものを出すことが
できるので、とてもいいのではと思う。
絵はみんなで観賞して、楽しい時間を過ごす。
なんとなく、心の中のものをぶつけるというより、クールな作品が
多かったように思う。きっとみんな一気に大人になってしまったんだろうなあ。

校庭にはもちろん線量計がある。ソーラーパネルが活用されているのは
うれしいけれど、普通の風景ではない。

海岸近くへ行くと、津波の被害で一帯はずっと家の土台だけが広がっている。
津波は久ノ浜の駅近くまできたという。
海岸近くには神社や蔵だけが残っている。
神社は何故か被害を免れた所が多い。これは、パワースポットというのか
それとも、昔からの知恵で高台や地盤がしっかりしている場所に
建てているからなのだろうか。
何はともあれ、子供たちに将来健康被害がおきないことを祈るばかり。
ある女の子は「獣医になりたい」と話していた。
夢をかなえてほしいなあ。
*2月22日のワークショップの様子は、毎日新聞、福島民報、いわき民報、福島民有
産経新聞など数多くのメディアに紹介されました。(^-^)
2012年3月5日付のSANKEI EXPRESSはこちらで見られます。
http://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/docs/20120305_002.pdf

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