里山へ

梅雨明けもして夏休みももうすぐですね。
ここのところ取材や旅行で日本の里山へ行くことが多かった私です。
ニューヨーク郊外に住む友人親子が久しぶりに日本に帰国して
「温泉に行って日本酒飲みたい」という友人のリクエストに
応えて行ったのが、群馬の水上温泉。
ほんとに何もない田舎。田んぼにはかえるがいっぱい。
夜はホタルが乱舞していました。

青ガエル、久しぶりに見ました。
田んぼのおたまじゃくしをのぞいていると、あぜ道からダイブする
青ガエルがいっぱい。
ほんとにかわいいです。
でも場所によっては全くかえるやおたまじゃくしの姿の見えない田んぼも。
ああ、ここは農薬を使っているんだなあとすぐわかります。

「たくみの里」http://takuminosato.o-oku.jp/というところでそば打ちも
体験しました。
ここは、旧三国街道の周りに、日本の伝統的な工芸やクラフトを扱う
お店が点在している場所です。
和紙をつくったり、陶芸をしたり、何か見るだけでなく体験してみたいという人には
とてもいい場所。
リンゴ畑、さくらんぼ畑、たんぼに囲まれた、ほんとにのどかなところです。
写真は帰りに寄った「吹割の滝」。日本のナイアガラというのはちょっと誇大広告ですが
滝より、岩の景観や地質の面白さに惹かれました。

こちらは、新潟県十日町市の松乃山温泉の棚田です。
温泉の余った熱で発電をする「温泉発電」の取材で行きました。
ここは里山というより限界集落。
自然の深い山里です。
棚田写真家(そういう人がいるのですね)には人気のスポットなのだそうです。
松乃山温泉は日本三大薬湯だそうで
確かに湯質はとてもよかったです。(あ、取材後汗を流しました)

「温泉発電」は「バイナリー発電」とも言って
温泉を使って低温で沸騰する媒体(ここはアンモニア水)で熱交換して
蒸気を作ってタービンを回して発電します。
右側がタービンです。
コンパクトですね。
松乃山温泉では97度の源泉が沸き出ていますが、それを浴用として使うには
さましたり、加水したりして使わなければならなかったわけですが
その無駄になっていた熱から発電ができるのです。
まだ実証実験ではありますが
日本は温泉大国。豊富な湯量と温度のある温泉であれば
それを暖房や発電に使えるわけです。
ボーリングも必要ないので、温泉が枯れるというようなこともありません。
こういう小さなエネルギー源を積み重ねていけば、原発なんて
ほんとにいらないのです。
もちろん地域もエネルギー自立ができます。
里山は、自然の豊かさだけでなく、エネルギーも循環できる可能性を
秘めています。

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