大飯原発再稼働 やっぱり必要なかった

関電の予想と実際の電力需給

今年も暑さが続きます。
2010年も猛暑でしたが、それと同等かそれ以上の暑さです。
でもみんな節電・省エネの意識は定着しています。
企業だって、節電・省エネは利益率を考えてもとても重要。
賢い企業でればあるほど、知恵をしぼり実行しています。
もちろん自家発電や太陽光発電、コージェネなどの発電装置を設置する
企業も増えています。
電力会社の方々は、そういう世の中の動向を全く考えていなかったのでしょうか?
グラフは京都民報(8/11)からのものものですが、
電力需要では、関電は2987万キロワットを予測していましたが、
実際の最大需要(4日)は2681万キロワットと、306万キロワットも下回っています。
逆に供給力は、揚水発電や他社からの融通電力、水力など合わせて
405万キロワット電力供給量が増えています。
つまり、需要と供給をあわせると、関電の予測を大きく超えて
大飯原発2基の3倍もの電力が余っていたのですよ。
そして忘れちゃいけないのは、電力不足で停電と騒ぐ根拠はピーク電力の不足です。
つまり、ものすごく暑い日の11時から15時くらいまでの間だけをしのげば
後は電力はたっぷり余っているという事実も忘れてはいけません。

この事実は、今後の原発再稼働の時にしっかり提示しなくちゃいけません。
いらないものを稼働させて、その間に全く対策も進んでいないうちに
また新たな自然災害が起きたら、電力会社の人はどんな言い訳ができるのでしょうか。
その上、びっくりしたことに関電ではこの時期、
原発は再稼働させながら、火力発電は余ってしまったものだから7月6日から
「燃料費の高い火力発電6基を止める」というわけのわからない行動に出ています。
原発再稼働だってどれだけのお金が動いていることか。その費用は全くふれずにです。
これでは「再稼働しないと原発なしでもやっていけると思われてしまうから動かした」と
言われてもしょうがないですね。
感情的な対立はよくないですが、やはり事実は事実として今の電力需給をしっかり
把握してほしいものです。本当は一番よくわかっているはずですよね、電力会社さん。

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