自転車先進国、デンマーク。

コペンハーゲンでは自転車通勤、通学があたりまえです。
朝の通勤・通学時に外に出たら、自転車ラッシュが見られるほど。
高級官僚も学校の先生も、みんな自転車通勤!。
なんと市内の通勤者の55%の人達が自転車で通学・通勤しているのです。

これは日本のように坂道がなく、平らな国で走りやすいということもあるのだけれど、
国の大きな政策のひとつなのです。
というのも、車を持つ家庭では日本でも家庭からのCO2の排出量の3割を
車が占めるというほど、車のガソリン使用はオイルも使うし、環境負荷も大きい。
そういうことを十分にわかって、デンマークでは
自転車道の整備に力を入れています。
市内には自転車専用道路が張り巡らされており、その距離は390キロ以上にも及びます。
最近では自転車専用の高速道路もできたほど!
市外から市内に入る橋のひとつが自転車ハイウエィになって
とっても早くなったと、コーディネーターの人も話していました。

自転車大国らしく、いろいろな自転車が走っています。
特に私が好きなのは、ベトナムのシクロのような前に子供を載せて走る
「クリスチャニア」。
コペンハーゲン郊外にある同名のフリータウン発祥のプチリアカー付き自転車です。
これに子供数人、犬を載せて走っている人もいました。
まさに家族で移動。
でもいらなくなったら取り外しもできる優れモノです。

もちろん、後ろリアカータイプ(笑)もあります。
後ろにスポーツカーのような形の荷車をつけて、
男の子を載せている人もいました。
コペンハーゲンは冬が長く、雪も時々降るので
やっぱり、冬は事故も多いそうです。

日本では、交通政策のトップに来るのは今でも道路を作ること。
高速道路をはりめぐらせ
渋滞対策といえば道路を作り、また車を流入させます。
でも欧州のほとんどの都市では今や市内に車をいかに流入させないかが
交通政策のメインになっています。
道路を作るのではなく渋滞税を車に果たしたり、
車に代わるトラムなどの公共交通を整備したり、自転車道路を整備したり。
それにより車に使うガソリンとCO2を減らし、空気をきれいにします。
東京でも自転車道路の整備は大きな優先課題のはず。
道路の脇の一部を色分けして自転車優先にするだけでもしっかりしたルールがあれば
自転車道路となります。
道路を作る何十分の一、いえ何百分の一の費用で整備できるのです。
欧州の都市政策を日本はもっと学ぶべき。
交通政策にもっと自転車をとりいれる、それが
今や先進国なんですよね。

最近の記事

PAGE TOP