南相馬~南会津

昔は小学生の声が響いていた飯館村の小学校

福島県の南相馬市で行われた復興大学に参加してきました。
これは、南相馬市の地域の方々と東京からの参加者が一緒になって
地域の資源を活用した復興のための取組を考えるというもの。
特産品の開発から自然エネルギーを活かしたものまでテーマはさまざまです。
今や知名度は震災後全国区となった南相馬市ですが
4月に避難区域もあらかた解除になり、ほとんどの地域で居住もできますが
多くの住民が戻ってくるためには課題は山積しています。
1回の参加で何がわかるはずもないのですが
とにかく地元の方の声に耳を傾け、新たな取組のきっかけづくりを
微力ながら考えるのみ。
南相馬へ向かう途中飯館村を通りました。
使われなくなった小学校。
表土をはぎ取られた田畑。
穏やかな丘陵地帯が続く飯館村はそれはそれは
きれいな山里だったのですが、
今は堅く押し黙った大地が続いていました。

まだまだ被災地では、原発の事故は終わっていない。
日本人は本当にいい意味でも悪い意味でも、忘れやすい。
原発の事故が何故起きたのか、その対策はどうだったのか
被災した土地をこれからどうしていくのか
16万人という家に戻れないでいる人々の暮らしをどう
支援していくのか。
もうすぐ2年がたとうとしているわけで
実質的な地域復興の動きを作っていかなければ、地域の人が見捨てられたと
感じてもおかしくない。

この日は南会津の猪苗代近くに泊まりました。
夜汽車で着いた頃、雪が激しくなり
朝起きたら、一面の雪景色。
森の雪景色はきれいです。

猪苗代湖は、白鳥の飛来地としても有名ですが
帰りに駅まで行く間の田んぼにいました、いました。
みんな落ち穂拾いに忙しい。
近づいていくと、すこーしづつ後ずさりする姿が
なんともかわいらしい。、
猪苗代湖の青さ、雪景色に白鳥、そして磐梯山と
福島の雄大な自然に心打たれました。
南会津は東京と変わらないほどの線量。
もっともっと観光客が戻っていいはずなのですが
まだまだのようです。
来年の大河ドラマは南会津を舞台にしたものとか。
復興支援ドラマになってほしいものです。

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