面白いお店ざくざく。サンフランシスコ ミッション地区(1)

ベイエリアと市内をつなぐBART

すっかり、秋も深まってきましたが、年内にもう少し米国訪問の話を。
今回、ポートランドとSFを訪問したのですが、SFではいくつか
印象に残る場所がありました。
そのひとつがサンフランシスコのミッション地区。
今回もお世話になったyokoさんのお宅があるバークレイからBARTという電車で直通。
30分くらいで着くSFの発祥の地ともいわれるエリアです。
しかし、この地区、以前は(というか今も)ラテンアメリカ系の方が多く
ちょっと怖いイメージもあったのですが、今は、ネットバブルに伴い家賃が高騰した
SFで比較的安い賃料だということで、シリコンバレーに勤める若者がたくさん
移り住み、新しいお店もたくさんオープンして、coolなエリアとして
注目されています。
なんと、今ではGoogleやFaceBookなどの大企業がシャトルバスを出しているのだとか。

ミッション地区でよく見られるのが、この壁画、MURALと呼ばれるもの。
どれも単なるイラストでなく、何らかのメッセージ性があるものがほとんど。
最近は、シリコンバレー族が増えたことにより、元々住んでいた人との
軋轢もあるそう。24丁目と25丁目の間あたりが壁画の宝庫でした。
町そのものがギャラリーになっているようで、とても刺激的。

壁画を見て歩き疲れた私は、何か甘いものでも欲しいなあとチョコレートの文字に偶然に入ったお店が「Dandelion Chocolate」。http://www.dandelionchocolate.com/
入口は小さくてそれほどきれいでもなかったのだけれど、中に入ってびっくり。
チョコレートドリンクを出すカフェでもあるのですが、なんとチョコレートを
作る工場が併設されているのでした!
ここのチョコレート、カカオ豆と砂糖のみを使用して作られており、ココアバター・レシチン・バニラといった他の成分は一切加えられていない。
店内では、豆の選別、焙煎、粉砕、テンパリング、型作り、パッケージといった一連の生産作業
が目の前で見られます。
そして、頼んだ「ミッションモカ」を飲んでまたまたびっくり。
こんなにおいしいモカは初めてでした。濃厚でスパイシーでカカオのかぐわしい香り。
チョコレートも、タンザニア、マダガスカル、ドミニカ共和国などひとつの産地のシングルバー!
2012年にオープンしたこのお店、かなりの注目度で、なんと来年1月には東京蔵前に2号店ができるとのこと。
偶然でしたが、チョコレートの概念を変える「クラフトチョコレート」との出会いでした。
*こちらの出会いを追加取材した記事がこちらで。是非こちらも合わせて読んでみてください。
http://nge.jp/2015/12/30/post-127919

ミッション地区はほんとにそぞろ歩きが楽しい地区です。
小さいけれどいい感じの本屋さん「DOG EARED BOOKS」は、新刊本だけでなく
中古本も一緒に売っている。これって、ポートランドの巨大な本屋さん「Powell books」
もそうだったけれど、新しい業態だと思う。
だって、日本の本屋さんは新刊本ばっかり店頭にあってどこも同じで面白くない。
テーマで探す場合は、中古だろうが、新刊だろうが関係ないわけです。
そのあたりが、ネット販売「密林さん」にもっていかれる一つの理由かもしれないなあなんて。
お勧め本には、ショップの人のコメントが丁寧についていて、本への愛情がひしひしと
感じられました。

そして、dandelionチョコレートの近くにあった「PAXTON GATE」。http://paxtongate.com/paxton/
ここは、植物、動物の骨、標本、貝殻、本、インテリアなどなど、とにかく自然をテーマにした
あらゆるものがある。
奥には素敵なガーデンがあって、ランドスケープデザインを本業とするオーナーが
作ったことに納得。エアープランツはとにかくSFでは大流行りでした。
博物館のミュージアムショップのようでもあるのだけれど、ちょっと違う。
家の片隅に自然を感じるコーナーを作りたい、そう思う人はまずこのお店に
行けばあらゆるものがあります。
ポートランドのミシシッピアベニューにも2号店を出したとのこと。そういえばあったのを思い出した。あちらもガーデンが素敵でした。
ミッション地区は、大手資本じゃなくて、やりたいことを極めて始めた個性的な
お店が多くて楽しめます。面白いと思えるお店はやっぱり他にないコンセプトを極めている
独立系のショップですね。
そういうわけで、ミッション地区は発見がいっぱいの連続でした。

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