森林資源を余すことなく活用してエネルギーの自立と地域内の炭素循環をはかる新たな取り組み「VESTAプロジェクト」が宮城県大崎市で始まった。CHPと呼ばれる熱と電力を同時に供給するコージェネレーションシステムを使って、これまで捨てられてきた木質系の副産物や林地残材をチップ化して電気と熱を作り出す。作った電気は地域の電力会社に売電し、熱は新たに作られた「サステナヴィレッジ鳴子」で地域熱供給をする。エネルギーの地産地消だけでなく、持続可能な森づくりやエネルギー施設の見学も地域の魅力として発信するこのプロジェクト。新たな地域経済の循環モデルとして他地域にも水平展開していく方針だ。