南相馬市にそらべあ発電所

南相馬市の青葉幼稚園に37基目の太陽光発電所「そらべあ発電所」が
できました。その式典に出席してきました。
今回はソニーマーケティングさんのご支援によるもの。
式典では子供たちも5曲の歌と踊りを披露してくれました。
先生方も、それはそれは熱心で
どれくらい練習したのか、まるでミュージカルを見ているかのようでした。

ご存知のように、南相馬市は震災後多くの人が町を離れ、
園児たちも38%しかまだ戻ってきていません。
もちろん線量を考えたら、安全な場所で子供たちを育てたいと思う気持ちも
もちろんわかります。
でもここで暮らすことを決めたご両親や家族もいます。
その子供たちには受け皿が必要です。
青葉幼稚園では震災後11月に園を再開した時は生徒が2人だったそうです。
でも園児がひとりでもいる以上、園を続けなければという思いで
続けています。
今は園児も80人まで戻りました。

もうすぐ震災から2年ですが、福島では問題はまだまだ山積しています。
というか全く見通しがたたないこともたくさん。
幼稚園も園児が減り、東京電力からの賠償も決まらず
高齢化と過疎化だけが進みます。
でも園の先生方は今目の前のことを一生懸命やるだけだと・・。
そんな先生方の気持ちを受けてか、子供たちは元気いっぱい。

そらべあも大人気。
着ぐるみはどこの幼稚園、保育園へ行ってもそれはもう子供たちを
元気づけてくれます。
今回子供たちが歌ってくれた歌で
はからずも涙が止まらなくなってしまいました。
それは嵐の「ふるさと」という曲でした。
夕暮れせまる空に
雲の汽車見つけた
なつかしい匂いの町に
帰りたくなる
ひたむきに時をかさね
思いをつむぐ人たち
ひとりひとりの笑顔が
いま
ぼくのそばに
めぐりあいたい人が
そこにいる
やさしさ広げて待っている
山も風も海の色も
いちばん素直になれる場所
忘れられない物語が
そこにある

子供たちは帰るとき、最後まで見送ってくれました。
こどもたちにとって、美しかったふるさとが
いつになったら帰ってくるのか。
まだまだ終わりの見えない原発の問題。
再稼働をしようとしている安倍政権は、まずは
自分たちが種をまいた福島原発の事故の後始末を最優先にしてから
すべてを始めてほしいと思います。

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