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三菱電機「これだけは知っておこう、中学⽣からの環境⽤語」『サステナビリティ編』を執筆

2年前からスタートした環境用語集。今回は今では聞かない日はない「サステナビリティ」について。なるべくわかりやすく、現在のトピックスをからめながら書いています。詳しくはこちら

約50年前に指摘された「成長の限界」が現実のものになった?

今から約50年前の1972年にすでに地球の持続可能性に警笛を鳴らす「成長の限界『人類の危機』レポート」が国連の最初の地球環境会議である「国連人間環境会議」に合わせて出されていたことをご存じでしょうか。このまま経済成長を続けたら、人口、食料、資源、汚染などの面で今後100年以内に地球上の成長は限界点に達し、食料や水、エネルギーの需要は追いつかず危機に瀕するだろうと“成長の限界”を警告したのです。これは当時MIT工科大学の教授だったデニス・メドウズ博士を中心とした研究グループが最新の経済学とシミュレーションモデルを駆使して分析し、民間のシンクタンク「ローマ・クラブ」が発表したものでした。

この時、日本は高度成長時代。レポートにも賛否両論があったものの、無限の発展の可能性は否定され、サステナビリティが大きな課題として浮かび上がったのはこの時からでした。50年後の今、私たちは実際に二酸化炭素の急拡大による気候変動や自然災害の多発、水ストレスの拡大、資源の枯渇など多くの課題に直面しています。半世紀前に出された警笛を今こそ真摯にとらえ、持続可能な社会へ転換することが早急に求められています。


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