● 気分は小京都?

犬を飼うようになってから、ずいぶん季節の変化にも敏感になった。
日の出、日の入りや気温の変化をとらえて微妙に散歩時間を変化させるのは
もちろん、これからのシーズンは咲く花に合わせて散歩コースも随時変えていくのが
楽しみなのだ。梅コース、桜コース、あじさいコース、紅葉コースなど、8年間にずいぶん
コースが増えた。
今は梅の見頃。ということで、この日はわが家の近辺でも、一番好きな
しだれ梅を見に行くことにした。
去年は見頃を逃してしまったのだけれど、今年はベストタイミング。
わが家から南の方に歩くこと10分、世田谷区の烏山に寺町という名の寺院が数十件
集まっているエリアがある。
ここは、その昔、関東大震災に遭った寺院が移ってきたいわば疎開寺院村。
しだれ梅が見事な妙壽寺は、本堂の隣にある木造3階建ての家屋がいい。
そして、見事な竹林。竹のいい気をもらって、梅の香ぐ。

そして、もうひとつ大好きな寺院が、小さな弁天池を持つ「高源院」。
なぜかここに来るとほっとする。
水辺の生態系もとても豊かで、鴨や、白サギ、カワセミなども見ることができる。
この日は、大きくてまっ黒な鵜がいた。魚を求めて、長時間潜り続けられるのに
びっくり。
おすすめの時期は蓮の花が咲きそろう初夏かな。
午前中に行くと、蓮の花が開いてまさにモネの庭のよう。
疲れた時は、この鴨池でアポロンとまったりするのが何よりの薬。
なにかと変化の大きい時。だからこそ、ここに行けばリラックスできる、
そんな自分だけのリフレッシュできる場所を見つけておくのも、大事
なのかもしれない。

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