あれから半月

3.11の地震からもう半月がたとうとしています。
福島原発はまだまだ安定せず、それどころか高い放射性物質が
大気へ、海へ、土壌へ。
人間だけでなく、すべての動植物にこれから先どれくらいの影響があるのか
考えるだけでも背筋が寒くなる。
それにしてもどうして40年以上もたった原発が、専門家からたびたびの
危険告知にもかかわらず、そのまま運転されていたのだろう。
東京電力と国の責任は本当に大きい。
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032601000722.html
ところで、地震の時私はここにいました。
高知県安芸市というところにある、岩崎弥太郎の生家の前に。
ちょうと森林関係の方の取材のため、山に行き帰ってきたところでした。

取材から戻ると、弥太郎の生家の前にある素敵なオープンカフェ「まる弥カフェ」の
オーナーが、「東北で大きな地震があったらしいから、早く帰った方がいい」とのこと。
急いで、Kさんの車で高知空港に向かうが、海岸線は「津波注意報」が発令中。
一見のどかに見える海のそばの道もこの日は怖い。なんとか空港につくものの東京行きは欠航。
その日はまた高知に泊まったのでした。
四国は、高松でのマイecoの取材、アートの島直島へ、また取材先の関係で
イサム・ノグチの美術館も見られ充実の四国だった。
写真は直島のもの。
噂に聞いていた安藤忠雄さんの「海中美術館」はすばらしく
草間弥生さんのブツブツかぼちゃ?も、海岸のアートも、直島の小さな町にある
アートスポットもどれも思い出深いものだった。
そういえば、いつもはきっと静かな瀬戸内海がなぜか荒れ狂っていたのが
印象的。何かの前ぶれだったのかな。

直島は小さな島だが、今は海外からもたくさんゲストの来る
アートの島として有名。
海中美術館は、天然光でモネが見れる。
雲がかかるとさあーっと陰り、晴れると日が柔らかく差し込む。
きっとモネはそういう光の下で書いていたのであろうという
あの晩年の水連が静かに、ぐるっと並ぶ。オランジェリーの水連の間も
素敵だったけれど、直島はまた格別です。
ああ、しかしもうすごーく昔のことに思える。
あまりにあれからの日々がそれまでと違っているから。
NHKで岩手の避難所で暮らす少年が、タイムマシンがあったら3月11日前に
戻りたいと言っていた。ほんとだね。

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